oversizing ? PVL undersizing
🫀TAVIにおけるSizingとPVLの要点まとめ
🔹1. 弁輪面積430 mm²の臨床的意味
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弁輪径 ≒ 23.4 mm(area換算)
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SAPIEN 3 Ultra 23 mm弁の適応上限
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Evolut 23 mm弁ではややoversizeぎみ
➡ 境界サイズであり、過大拡張・破裂リスクに要注意
🔹2. Oversizingと破裂リスク
リスク上昇要因
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弁輪/LVOTの石灰化
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女性・小体格
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Balloon-expandable弁使用時(SAPIEN)
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高圧バルーン展開
🔹3. 「20 mm弁輪では undersizing 禁忌」
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弁輪径20 mm(面積約310 mm²)は狭小弁輪領域
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undersizing → anchoring不良・PVL・migrationの危険
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SAPIEN 23 mm弁を full inflation(underfillしない) が原則
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安全なoversizing範囲:area比5〜10%
🔹4. SAPIEN vs Evolut:Sizing戦略の違い
| 項目 | SAPIEN (balloon-expandable) | Evolut (self-expanding) |
|---|---|---|
| 構造 | Balloon展開(瞬時固定) | 自己拡張(柔軟固定) |
| Reposition可否 | 不可 | 可能(再捕捉可) |
| Sizing精度 | 高(±0.5mm調整可) | やや不確定 |
| Oversizing許容 | 狭い(>20%で破裂リスク) | 広い(圧が低い) |
| PVL発生率 | 低(1–3%) | 高め(4–8%) |
| 弁輪破裂 | 稀だがあり | 極めて稀 |
| 狭小弁輪適応 | 優秀(Ultra 23 mm) | 限界あり |
| 高石灰化例 | リスク上昇 | 安全マージンあり |
➡ 精密さ=SAPIEN、有容性=Evolut
🔹5. PVL(Paravalvular Leak)
▶ 定義
人工弁外周から逆流する血流(弁尖中央ではない)。
▶ 主因
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undersizing
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不整形弁輪・石灰化
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展開位置不良
▶ 発生率
▶ 臨床的影響
▶ 評価法
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Echo(circumferential extent)
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Aortography(grade 0–4)
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CT(apposition不良・石灰化分布)
▶ 予防策
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CTで正確なannulus計測
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Oversizing 5〜15%確保
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Sealing skirt付き弁(SAPIEN Ultra, Evolut PRO等)
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Post-dilatationで微調整
🔹6. まとめ表
💡総括
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狭小弁輪(≤430 mm²)では 「undersizeは罪、oversizeは慎重」。
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SAPIENは精密、Evolutは寛容。
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PVLは死亡リスクの独立予測因子。
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術前CT評価で annulus area, perimeter, calcium distribution を正確に把握することが最重要。
sapien 総論 と bovine型 大動脈弓
🫀 SAPIENシリーズ総論とBovine型大動脈弓における最適TAVIアプローチ
Ⅰ. SAPIENシリーズの発展と構造的特徴
Edwards Lifesciences 社の SAPIENシリーズ は、
経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)における代表的なバルーン拡張型人工弁です。
技術改良は「低プロファイル化」「逆流防止」「位置決め精度」「手技安全性」に重点が置かれています。
Ⅱ. SAPIEN 3 Ultra の特徴と狭小弁輪症例での評価
1️⃣ Ultraの特徴
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コバルトクロム製フレーム + 延長PETスカート(逆流防止効果を強化)
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バルーン拡張型、Commander delivery system使用
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PVL(paravalvular leak)発生率:<2%
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操作性・位置決め精度:SAPIEN 3より向上
2️⃣ 狭小弁輪症例での課題
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バルーン拡張型は「弁輪径以下には拡張できない」構造上の制約。
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狭小弁輪(CTで annulus area < 400 mm²)では:
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弁 underexpansion → 高い残存圧較差
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有効弁口面積(EOA)の減少
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Prosthesis–Patient Mismatch(PPM)増加
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3️⃣ Ultraのスカートによる影響
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厚いスカートにより 実効内径がやや狭くなる傾向。
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PVL抑制には優れるが、EOAが小さくmean gradientが上昇しやすい。
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狭小弁輪ではEvolut PRO(自己拡張型)の方がEOAが大きい傾向。
4️⃣ 狭小弁輪での対策
→ 結論:
SAPIEN 3 Ultraは「安全でPVLが少ない」一方、狭小弁輪ではPPMリスクが残存。
EOAを優先する場合は自己拡張型が有利。
Ⅲ. TAVI関連脳塞栓と大動脈弓部問題
1️⃣ SAPIENシリーズでのstroke機序
2️⃣ 高リスク解剖因子
Ⅳ. 脳保護デバイス:Sentinel Cerebral Protection System
🔹 基本構造
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Boston Scientific社製。
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右橈骨動脈(または上腕動脈) から6Frシースで挿入。
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2つの自己拡張型フィルターを展開:
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上フィルター → 腕頭動脈(右総頸・右椎骨)
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下フィルター → 左総頸動脈
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左椎骨動脈領域(左鎖骨下動脈)は未保護。
🔹 PROTECTED TAVR試験(NEJM 2022)
→ 結論:
🔹 使用上のポイント
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TAVI前に展開し、終了後に回収。
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弓部石灰化・頸動脈蛇行例では挿入困難な場合あり。
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Sentinel + SAPIEN Ultraの併用でstroke発生率は約半減傾向(施設データ)。
Ⅴ. 大動脈弓部通過とアプローチ選択
1️⃣ TF(経大腿)アプローチの問題点
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逆行性アクセスにより弓部を強制通過。
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粥腫・石灰剥離による塞栓リスク上昇。
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バルーン拡張型でデリバリー剛性が高く、摩擦大。
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特にbovine archや石灰化弓部例では禁忌に近い。
2️⃣ 他経路との比較
| アプローチ | Stroke率 | 特徴 |
|---|---|---|
| TF(経大腿) | 3–4% | 弓部通過、塞栓高リスク |
| TA(経心尖) | 1–2% | 弓部を通らず安全だが侵襲的 |
| TS(鎖骨下) | 1–2% | 弓部回避、左鎖骨下が最適 |
| TC(頸動脈) | 1–2% | 弓部回避、直線的アクセス |
| TAo(上行大動脈) | <2% | 開胸要するが弓部回避可 |
Ⅵ. Bovine型大動脈弓における最適アプローチ
🧬 解剖的特徴
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右腕頭動脈と左総頸動脈の共通起始(約20%の頻度)。
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弓部前半が急峻で、上行→弓部の角度が鋭角。
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左鎖骨下動脈起始が高位に位置する場合あり。
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デリバリーシステムが弓部内壁に強く接触。
⚠️ 臨床的問題
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硬性SAPIEN delivery systemが弓部をこすり、粥腫剥離→塞栓。
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TFアクセスでは弓部屈曲を逆行的に通過するため危険。
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右側からのアクセスはカテーテルが内弓壁に強く当たる。
✅ 最適アプローチ選択
| アプローチ | 特徴 | 推奨度 |
|---|---|---|
| 左鎖骨下(TS) | 弓部を経由せず、短距離直線的アクセス。 | ⭐⭐⭐⭐⭐(最適) |
| 左頸動脈(TC) | 弓部回避可能、血流方向順行。 | ⭐⭐⭐⭐☆ |
| 経心尖(TA) | 完全弓部回避、侵襲的。 | ⭐⭐⭐☆☆ |
| 上行大動脈(TAo) | 弓部回避可、開胸必要。 | ⭐⭐⭐☆☆ |
| 右鎖骨下/右頸動脈 | 弓部経由、角度急峻。 | ⭐☆☆☆☆(非推奨) |
| 経大腿(TF) | 弓部通過、塞栓リスク極大。 | 🚫(回避推奨) |
🧠 補助的対策
Ⅶ. 総合結論
🔍 Clinical Take-home Messages
心房細動のrate control について 論文抄読
今回は、、、
” Lenient versus Strict Rate Control in Patients with Atrial Fibrillation ”

2010年にNEJMから出たRCT。
「心房細動の心拍数管理について。緩い管理 VS 厳格管理」
Abstract
心房細動のガイドラインではRate controlが治療として記載されているが、果たして臨床的に有意義であろうか?
614人の持続性心房細動の患者を2グループにわけ、2-3年フォローした
●緩い管理群(安静時心拍数<110/min)
●厳格管理群(安静時心拍数<80/min もしくは 中程度運動で<110/min)
primary outcomesは、、、
●心血管イベントからの死亡数
●心不全での入院
●脳梗塞や全身塞栓症
●出血
●不整脈イベント
結果双方に違いはなく、むしろ緩い管理のほうが管理しやすいという事になった。

緩い管理群では薬剤関連副作用は0%
一方で、厳格管理群では副作用も生じるし、継続処方ができない人もいた


Discussion
心房細動にβブロッカーを導入しても、心不全進行を防げないという既存事実が、rate controlがあまり意味をなさないことを示している。
冠攣縮性狭心症 vasospastic angina ガイドライン

※心臓カテーテル検査は必ずしも必須でない
【疫学】
●危険因子では喫煙が目立っている。
●飲酒は尿中Mg排泄を促進。Mg欠乏は冠攣縮性狭心症と関連あり。
●HDLコレステロールの低下が冠攣縮性狭心症と関連あるかも。
●男>女
●しかし器質性狭心症と比較しやや若年で多い印象
●欧米と比べると冠攣縮性狭心症は多いが、生存率は圧倒的に日本で低い。
【診断】
<自覚症状>
●夜間から早朝にかけての安静時に多い
●器質性狭心症より持続時間が長い。
●過呼吸や飲酒で誘発
●Caブロッカーと硝酸薬は効くがβブロッカーは効果なし
<各種検査>
~非侵襲的検査~
●心電図、Holter心電図
(冠攣縮性狭心症で症状+ST変化を来すのは30%程度。)
●運動負荷試験
●過換気負荷試験(過換気 25回/min以上を6分間)
~侵襲的検査(心臓カテーテル検査)~
アセチルコリンやエルゴノビンの冠動脈内投与。服薬中のCa拮抗薬、長時間作用型硝酸薬は2日以上休薬が望ましい。
薬物注入で冠攣縮と判断するのは、、、、
「心筋虚血徴候(狭心痛および虚血性ST変化)を伴う冠動脈の一過性の完全or亜完全閉塞(>90%狭窄)」
①右室内への一時的ペーシング電極挿入
アセチルコリン負荷で一時的に高度徐脈が生じるため、バックアップペーシングを行う。(40-50拍/min)
②左右冠動脈造影
③左冠動脈内アセチルコリン注入
注入するアセチルコリンは、、、
20 μg/5mL 生食(37℃)
50 μg/5mL 生食(37℃)
100 μg/5mL 生食(37℃)
以上3種類を順に注入。
20秒かけて注入し、1分後に冠動脈造影検査を行う。また症状出現時はその時に造影を行う。
各量のアセチルコリンは5分間隔で投与する。
④右冠動脈内アセチルコリン注入
20 μg/5mL 生食(37℃)
50 μg/5mL 生食(37℃)
の2種類。
以下同文
⑤硝酸薬投与し左右冠動脈造影
full expandした冠動脈を撮影する。
●エルゴノビン負荷試験
①左右冠動脈造影
②左冠動脈内エルゴノビン注入
生食溶解したエルゴノビン 20-60 μgを2-5分かけて注入。
1-2分後に冠動脈造影。
症状出現時にも撮影。
陰性の場合は5分後に冠動脈負荷試験
③右冠動脈内エルゴノビン注入
④硝酸薬投与と左右冠動脈造影
【治療】
<生活管理>
もろもろ
<薬物療法>

●硝酸薬
発作時の舌下投与、スプレー口腔内投与、静脈内投与
ex) ニトログリセリン系
予防目的の長時間作用型硝酸薬の投与
ex) 硝酸イソソルビド
●Ca拮抗薬
第一選択薬
アダラートとかコニール
●ニコランジル(シグマート®)
●βブロッカー
有意狭窄がある場合は有効
【その他tips】
●二種類の血管拡張薬でも発作予防できないものを難治性冠攣縮性狭心症と呼ぶ
●冠攣縮性狭心症の13%は難治性である
ファンタスティック・フォー(心不全治療薬)の目標使用量は?
ふと思った
「心不全治療薬のファンタスティック・フォー。それらはできるだけ多く使用したほうが良いのか?目標量はあるのだろうか?」
<fantastic four>
●β-blocker
●ARB or ACE blocker → ARNI
●SGLT阻害薬
●MRA

ACE阻害薬:できるだけ盛る。最大量 8mg
ARB:high doseのほうが予後が良いとの見解が出ている。 最大量 40mg
B-b:カルベジロールは20mgまでしっかり
ビソプロロールは5mgまでしっかり
しかし症状・心拍数などモニターしながら
SGLT阻害薬:心不全増悪による入院が減るのみ。
high doseのほうがそりゃ利尿効果強くなるし、心血管イベントを低下
あとは多尿など副作用との兼ね合いか
MRA:禁忌がない限り前例投与。最大量 200mg
んーなかなか出てこない、、、、まあでも忍容性があれば最大量まで増やすのかな、、、
心房細動における心臓超音波検査
<心房細動での左室拡張能評価>
心房細動ではA波がないため、E/A評価は不可能。
左室流入血流波形のE波減衰時間(DcT)は心房細動でも左室拡張末期圧とよく比例し、拡張能評価に用いられる。
特に左室収縮機能障害を有する場合DcTは短縮する。

またE/e'も5心拍の平均を求めると左室拡張末期圧と相関が見られる。
その他にも、、、、
E波の加速度(≧ 1900 cm/sec2)
等容性弛緩時間(≦ 65 msec)
肺静脈血流のD波減速時間(≦220 msec)

肺静脈血流波形
S波:収縮期の左房流入波形
D波:拡張期の左房流入波形(もちろんこの時僧帽弁は開いている)
AR波:心房収縮による逆行性波形

正常ではS/D > 1
拡張能が低下するに従いS波は低くなりD波が高くなる
中等度の拡張能障害: S/D 0.5 ~ 1 AR最大流速 ≧ 0.35m/sec
重症拡張能障害: S/D < 0.5
ただPV flowは複数のパロメーターが含まれておりその波形理解がやや複雑である点が問題
まあE A と合わせて総合的に判断とするのが良いみたい

